近年、パイブレータは、高周波48Vシリーズのインナーパイブレータ(以後インナーという)が多く使用されるようになりました。
インナーは、電源機器・延長コード・分電盤のセットで使われます。延長コードは、電源機器からパイブレータまでの距離が離れている場合に使うもので分電盤は、インナーを複数台使用する場合に使います。
インナーの不具合で工クセン最大のテーマは、ステータの焼損対策です。1997年7月からステータが焼損する原因の調査を続けています。
一般的にステータが焼損する原因として知られていることは、コードの断線・ベアリングロック・欠相・過負荷・過電圧印加等です。
HBM−Z型ではコードの断線・ベアリングロック・過負荷・過電圧印加でのステータ焼損は皆無に近い品質になりました。
今回の調査で二つの要因が明確になりました、一つ目は、プラグやコンセントなどの接触子の荒れやプラグの接触子スリ割部の萎みによる欠相や電圧のアンバランスによるステータの焼損。二つ目は、電源機器とインナーとの間で延長コードやコードリールを何本も継ぎ足して使い、電圧が低下し結果インナーが過負荷(過電流)になりステータが焼損することが見えてきました。
今回は、延長コードについて基本的な考え方と正しい使い方についてお話します。
|