コンクリート製品業界における国際化とはいかなるものであろうか?
パイル、ヒューム管などの東南アジアへの進出はもう大分以前のことだ。海外の製品メーカーが自身の手で工場を建設し、日本に進出した例は聞かない。ライセンスによる彼らの製品が業界に根付いている例はいくつかはあるが。
代表的なドメスティック産業である建設の関連業界は、海外メーカーにとって参入しにくい市場の最たるものだろう。あるコンクリート製品メーカーが、側溝の工業所有権に係わる争いで、ニューヨーク州の裁判所から呼び出しを受けた事件は、我々業界住人をひどく驚かせた。
競争といっても、小さなコップの中の嵐で納まる程度の、本質的には協調という名の談合体質の業界に一石を投じたことは間違いない。
聞けばもともとの発明をした人は、まったく業界に縁のなかったいわゆる素人だった由。
従来の慣習や呪縛に囚われない外部の人が新しい発想のもと、このように、良くも悪くも我々を国際舞台に連れ出してくれる例が増えるのではないか。
その日のために英会話でも始めてみたら?
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