上図は、物質の質量によって,振動数の違いにより与えられる影響が異なることを示しています。1枚の板の上にそれぞれ質量 (重さ)の違う象、少年及びテントウ虫が乗っています。
そして同図中(A)は、周波数の低い振動の影響を示しており、重量の大きな象はかなりゆすられていますが、軽い少年やテントウ虫にはほとんど影響が出ていません。
それに対して、高い周波数の影響を示す(B)では、象は平気な頗をしているのに対して、少年はかなりの振動をうけ、テントウ虫に至っては非常に大きな影響をうけています。
このように振動の影響は、被振体の質量に関係し、軽い物体には高周波の振動が効果的であることがわかります。このことはフレッシュコンクリートにも当てはまります。粗粒な粗骨材の移動には1500vpm度の低周波、細粒な粗骨材には3000−6000vpm、そして細骨材やセメントペースト部分には9000~14000vpmの高周波の振動が有効なのです。
かつてはこの振動数を得る為に、小形ガソリンエンジンをVベルトで増速したり( E-MF型) 、2ポール誘導モーターをギア増速したり (HVP型) していた時代もありましたが、今日では商用電源の周波数 (50または60Hz)をインバーターでもち上げる技術により、振動部に内蔵された特殊モーターで直接振り子を駆動する「高周波バイブレータ」が主力となりました。
また、このバイブレータはインバーターあるいはコンバーターからバイブレータまでの間の電圧規格を48Vに下げてあるため、
労働省 労働安全規則
第333条 (漏電による感電の防止)
第334条 (適用の除外)
通商産業省 電気用品取締法
別表第8 (共通事項 構造)
通商産業省 電気設備技術基準
第4節
第28条 (機械器具の鉄台及び外箱の接地)
第41条 (地絡遮断装置等の施設)
などの規定により、接地 (アース) を行う必要がなく、(ある場合には接地が危険を招くことがあり得ます) また、作業重量が旧来の機種に比べて軽い など 多くの特徴をもっています。さらに 実用新案製品であるHBMフィンヘッドは 独自の振動部形状によりコンクリートへの振動伝達ロスを防ぎ、良いコンクリート作りに最良の結果をもたらします。
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