■伊藤教授の土質力学講座
■この講座について
東北工業大学の伊藤孝男教授(土木工学科)が、コンクリート製品技術者のためにやさしく書き下ろした土質工学の入門書です。商品開発や技術サービスには、コンクリート技術に加えて土に関する知識も必須。
この講座を読み進んでいけば、あなたも地盤工学の専門家!
講座は全8章で構成されており、毎週月曜日にアップデートしていきます。
2000年 3月20日 完結しました。
■著者紹介
伊藤 孝男
東北大学出身。工学博士。東北工業大学土木工学科教授。氏の開発した地盤改良材QCB(セメントと生石灰をブリケット状に固めたもの)は土木分野から住宅地盤まで広く使われている。55歳。
■目次
第1章 地 盤
1.1 概 説
1.1.1 地盤の成因
1.1.2 地層の分類
1.1.3 特種な地盤
第2章 土の基本的性質および物理的性質
2.1 土の相構成
2.2 土の構造
2.2.1 単粒構造
2.2.2 ハチの巣構造
2.2.3 綿毛構造
2.3 土の基本的性質
2.3.1 土粒子の密度と比重
2.3.2 土の間隙率と間隙比
2.3.3 土の含水量
2.3.4 飽和度
2.3.5 土の単位体積重量
2.3.6 土の物理定数および相状態定数相互の関係
2.4 土の粒度
2.4.1 粒度区分
2.4.2 土の粒度の測定
2.4.3 粒度の表示
2.4.4 よく用いられる粒径
2.5 土のコンシステンシー
2.5.1 コンシステンシーの状態と限界
2.5.2 コンシステンシー試験から得られる諸指数とその利用
2.6 土の締固め
2.6.1 含水比−密度の関係
2.6.2 相対密度
2.7 土の分類
2.7.1 土の工学的分類法
2.7.2 分類の条件と基準値
2.7.3 分 類 表
2.7.4 塑 性 図
2.7.5 日本統一分類法
第3章 土の透水性と毛管現象
3.1 土の透水性と透水係数
3.2 透水係数の測定
3.2.1 定水位透水試験
3.2.2 変水位透水試験
3.2.3 圧密透水試験
3.2.4 浅い井戸からの揚水試験
3.2.5 揚水試験
3.3 成層土の透水係数
3.3.1 水平方向の平均透水係数
3.3.2 垂直方向の平均透水係数
3.4 流 線 網
3.4.1 等方性の土の流線網図解法
3.4.2 成層土(kh≠kv)の流線網図解法
3.4.3 堤体浸潤線の図解法
3.5 浸透水量と浸透水圧
3.5.1 浸透水量
3.5.2 浸透水圧
3.5.3 クイックサンド現象
3.5.4 防護フィルター
3.5.5 ダムのクリープ比
3.6 毛管現象と土の凍上
3.6.1 土の毛管作用
3.6.2 サクションと毛管圧力
3.6.3 土の凍害とその対策
第4章 圧 密
4.1 土の圧縮と一次元圧密
4.2 圧密の機構と間隙水圧
4.2.1 間隙水圧と有効応力
4.2.2 間隙水圧の測定
4.2.3 圧密の機構
4.3 圧密沈下量と圧密時間の計算
4.3.1 圧密沈下量の計算
4.3.2 圧密時間
4.3.3 二次圧密
4.3.4 乱された土、および過圧密を受けた土の圧密
4.4 圧密試験
4.4.1 時間−圧密量曲線
4.4.2 圧密圧力−間隙比(体積比)曲線
第5章 土の強さ
5.1 土中の応力とモ−ルの円
5.2 土のせん断抵抗
5.3 せん断試験
5.3.1 一面せん断試験
5.3.2 一軸圧縮試験
5.3.3 三軸圧縮試験
5.3.4 ベ−ンせん断試験
5.4 砂質土のせん断特性
5.5 粘性土のせん断特性
5.5.1 練返し効果
5.5.2 圧密先行荷重および排水の影響
5.5.3 不飽和粘土のせん断強さ
第6章 土 圧
6.1 ランキン土圧
6.1.1 静止時の土圧
6.1.2 主働土圧
6.1.3 受働土圧
6.1.4 変形と境界の条件
6.2 ク−ロンの土圧論
6.2.1 ポンスレの図解法
6.2.2 クルマンの図解法
6.2.3 ク−ロンの土圧
6.3 擁壁の設計
6.3.1 擁壁設計のための土圧公式
6.3.2 重力式擁壁の設計
6.3.3 倒立T型擁壁・控え壁式擁壁の設計
6.3.4 裏込めと排水設備
6.4 土留め矢板に働く土圧
6.4.1 土留め矢板に働く土圧
6.4.2 岸壁矢板の安定計算
6.5 地震時の土圧
6.6 地下埋設管に加わる土圧
第7章 斜面の安定
7.1 安定解析
7.1.1 土塊の移動の原因
7.1.2 安定解析の考え方
7.1.3 斜面の破壊の型
7.1.4 実際問題への適用と安全率
7.2 分割法
7.3 摩擦円法
7.4 斜面ブロックの安定
7.5 盛土の安定
7.5.1 鉄道および道路の盛土
7.5.2 堤 防
7.5.3 ア−スダム
7.5.4 盛土の基礎
7.6 オ−プンカット
7.7 地すべりと山崩れ
7.7.1 地すべり
7.7.2 山崩れ
第8章 基 礎(地盤の力学)
8.1 良好な基礎として必要な条件
8.2 地盤の安定(土の支持力)
8.2.1 飽和粘土の支持力
8.2.2 砂質土の支持力
8.2.3 基礎幅、土の単位重量、および内部摩擦角が支持力に与える影響
8.2.4 不飽和粘土の支持力
8.3 基礎地盤内の応力分布と沈下量
8.3.1 接地圧−−接触沈下
8.3.2 表面荷重によって生ずる地盤内の応力
8.4 地盤の許容支持力
8.4.1 許容支持力
8.4.2 載荷試験
8.4.3 許容支持力と許容沈下量の合理的な決定
8.5 浅い基礎
8.5.1 フ−チング基礎
8.5.2 ベタ基礎
8.5.3 浅い基礎の沈下量を小さくする方法
8.6 深い基礎
8.6.1 杭基礎
8.6.2 ピア基礎