今年も早くも5月の大型連休が終わった。今回は肩の凝らない話題にしたい。
コンクリート関連の仕事に関わって間もなく減水剤というものがあることを知った。減水剤がどういう物であるかは別として、まず戸惑ったことは、減水剤というコンクリート混和剤には、減水剤、高性能減水剤、AE減水剤、高性能AE減水剤というように、高性能という言葉がついたものと、つかないものがあることであった。ちょっと考えると、同じ範疇のもので性能の高くないものなど使ってもらえないのではないかと思ってしまう。もちろんこの種のものは他にもある。例えば有機物の成分を分析するのにliquid chromato- graphy(液クロ)というのがある。この分析装置の技術が進んでhigh performance liquid chromatography(HPLC;高速液クロ)というのが現れた。液クロは本来高速が生命であるから、今はhigh performance のHPLCが殆どで、HPLCが液クロの代名詞になっている。
専門用語には分野が違っても変わらないものと相当変わってしまうものとある。注意してみると、化学と建設では同じモノでも呼び方が違うものが多い。「生石灰」、これは化学の分野では「セイセッカイ」というが、建設分野では「キセッカイ」と呼んでいる。この類のものは見つけようと思うといくらでも見つかる。日本化学会編:文部省学術用語集-化学編や日本規格協会編:JISハンドブック-土木の中で正式に使われている幾つかを下表に書き連ねてみた
|