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■夢追人のコラム:2000年03月09日号
No.10:コンクリート製品の低騒音製造をモノにするには? 夢追人

前回(2月15日号)で「コンクリート製品の低騒音製造に死角はないのか?」で、コンクリート製品に中、高流動コンクリートを用いた充填成型方法採用に起因する「経営効率」と「品質」の問題を指摘した。今回はその「経営効率」についてもう少し掘り下げてみたい。

一般に「経営効率」とは、売上高ー材料費=付加価値(額)の簡便式で表される。
したがって如何に付加価値の数値を大きくするか、また維持するかがポイントである。この確保した付加価値の範囲内で、加工に要する費用と経営を維持するための費用を最少額で抑え(経営努力)、「余り」を多くするかが基本だ。これを利益という。
余り(利益)が多いか少ないかすなわち「経営効率」が良いか悪いかは、売上高の多寡、あるいは加工費用と経営維持費用の大小に関係するのは自明である。

この経営効率を高める要因を外部的なものと内部的のものに分けて考えてみよう。

1、外部的要因と考えられるもの

  • 需要の大きい市場が身近にあり、市場ニーズに適合した商品と技術を備え、販売力があり高市場占有率を確保できる。
  • 供給する商品の売価が安定的な環境にある。
2、内部的要因と考えられるもの
  • 良質な材料が安く、安定して調達できる。
  • 時間(1分または1時間)当りの生産高が大きい。
  • 一人当たりの単位時間当たり生産高が大きい。
  • 直接工の単位時間(1分間)当たりの賃経費が低い。
  • 納期把握能力と納期調整能力が高い。
  • 工程通り製造できる設備能力と管理能力がある。
  • 在庫回転率が高い。
  • 不良率が小さい。
  • 設備(型枠等)の稼働率が高い。
などが挙げられよう。

外部的要因を省略して、内部的要因と中、高流動化コンクリート導入の目的との整合性を考えてみると、ひじょうに疑問を感じる点がある。
すなわち、月刊生コンクリートVol.19No3の「高流動コンクリートの施工実績調査」ならびにセメント新聞平成11年20日号によると、高流動コンクリートの導入目的が、
   1.工場内の作業環境の改善
   2.工場周辺の騒音対策
とある。 いずれももっともな理由には違いないが、経営効率の向上の視点がないのは寂しい。環境問題は避けては通れないが、経営の根幹をなす利潤の追求すなわち経営効率を高める目的をないがしろにできるわけはない。この点、中、高流動コンクリートがもうひとつ普及しない要因があると思われる。

端的に課題を指摘すれば、
   コストをどう低減するか
   表面気泡の問題解決
に尽きると考える。

この2点の解決が、中高流動化コンクリートの普及の鍵であり、その解決のヒントは意外に身近にあると思うのである。今後ますます経営環境が厳しくなることが予想され、一層の経営効率向上が要求すれることは必至であろう。中途半端な導入は淘汰され、真に生産技術を究めた企業のみが導入を確かなものにするのであろう。技術者の逃げない前向きな挑戦しかないのである。


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