エクセン株式会社
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■私のコンクリート補修物語
■「私のコンクリート補修物語」について
21世紀はコンクリートにとってどうやら補修や維持の時代らしい。高速道路やダムや高層ビルが競って建設されることはもうないのだろうか。そういうことになると我々コンクリート技術者も、視点をすこし変えないと生きていけないのかもしれない。コンクリートを力学的な捉え方から、耐久性をキーワードにした化学的なアプローチが重要になると思われる。
今回は斯道の先達堀氏の歩んだコンクリート補修技術の道をなぞることにより、我々の技術テリトリを広げたいものと思い、氏の好意にすがることにしました。
来年はいよいよコンクリート診断士の資格誕生もある由、タイムリーな企画と自画自賛しています。
(不定期連載予定)

■執筆者紹介
堀 孝廣(ほり たかひろ)
千葉大学理学部化学科卒業 48歳 現在日産化学工業(株)特殊材料部マネジャー
S49年、卒業と同時に中央研究所分析研究室に配属
S51年より、シリカゾルなどの用途開発研究に従事、同時にコンクリート補修剤の開発研究に着手。
H7年、営業に転じ現在に至る。

■執筆者より御挨拶
始めるにあたって
日頃お世話になっているセルテックの小河会長より、コンクリート補修についてコンプロネットに投稿してくれとの依頼を受けた。
しかし、私にはそのような力もないし、日常の仕事に追われている中でとても無理だと固辞していたのだが、小河会長の熱心な誘いについふらふらと了承してしまった。ところがさて、どのように補修の話を進めていくか大いに迷った。教科書的に順を追って、纏めていくには膨大な準備と頭の整理が必要で、とても雑事に追われているサラリーマンにできる仕事ではない。
また努力して頑張ったとしても、きっと無味乾燥な誰も読んでくれない自己満足だけの文書に終わってしまうのが目に見えている。 かといって、トピックスだけで続けていくだけの話題も持ちあわせていない。
そこで、もっとも労力がかからず気楽にできて、読者にもそれなりの共感を得られる(?)のではないかと考え、私の補修に携わってきた経緯を、時間軸で記させて頂くことにした。
また、あまり負担を感じないで進めていきたいとのわがままを聞いて頂き、投稿も不定期、話の順序もばらばらになることをご了承して頂いた。
記述にあたって、私は化学屋なのでコンクリート技術者にとっては聞きなれないことばが出てきてしまうことも多いかと思うが、極力その都度注釈を加え、ひとりよがりにならないよう努めたいと考えている。
ここで触れるコンクリート補修の話は、物理的な補修たとえばジャンカ、豆板、巣穴の補修とか地震による被害、或いはものがぶつかって壊れたところなどの話ではなく、化学的な劣化現象である中性化、アル骨、塩害などに対して進めていくつもりである。それではまず中性化の話から始めよう。

■目次
第1部 中性化の話
第01回: 「中性化その1」 (2000/11/08)
第02回: 「中性化その2」 (2000/11/15)
第03回: 「中性化その3:中性化の化学」 (2000/11/27)
第04回: 「中性化試験その1」 (2001/01/09)
第05回: 「中性化試験その2」 (2001/01/15)
第06回: 「コンクリートの乾燥条件と中性化の進行」 (2001/02/05)
第07回: 「中性化とコンクリート組織」 (2001/03/07)
第08回: 「仕上塗材と中性化抑制」 (2001/03/22)
第09回: 「アルカリ性回復」 (2001/05/07)
第10回: 「中性化問題 及び 仕事のことなど」 (2001/05/14)
第2部 アルカリ骨材反応
2.1 アルカリ骨材反応ってなに (2001/09/10)
2.2 アルカリ骨材反応の発見 (2001/09/21)
2.3 アルカリ骨材反応のメカニズム (2001/10/03)
2.4 アルカリ骨材反応のメカニズムその2 (2001/11/21)
2.5 アルカリ骨材反応の見分け方 (2001/12/06)
2.6 コンクリートの内部では (2001/12/18)
2.7 リチウムはアルカリ骨材反応を引起すか (2002/01/23)
2.8 リチウムのアルカリ骨材反応抑制メカニズムと抑制効果 (2002/02/06)
2.9 コンクリートへの含浸方法 (2002/05/14)
2.10 最近の報文、及び海外のレポートから (2002/05/27)
2.11 アルカリ骨材反応の現状 (2002/06/10)
第3部 塩害による鉄筋腐食
3.1 はじめに(我が家で起きた腐食問題) (2002/08/26)
3.2 余部鉄橋とインドの鉄塔 (2002/10/02)
3.3 腐食の化学 (2002/10/16)
3.4 不動態膜 (2002/10/23)
3.5 水と腐食 (2002/11/06)
3.6 自然環境と腐食速度 (2002/12/04)
3.7 コンクリート桟橋 (2003/01/08)
3.8 コンクリートへの塩化物イオンの侵入 (2003/02/10)
3.9 海砂の使用 (2003/02/10)
3.10 混和剤、セメントからの塩化物イオンの侵入 (2003/03/11)
3.11 海水・飛来塩分による塩化物イオンの侵入 (2003/05/12)
    3.11.1 海水の影響を直接受けるコンクリート中の塩化物イオン量 (2003/05/12)
    3.11.2 飛来塩分 (2003/05/21)
3.12 凍結防止剤による塩化物イオンの侵入 (2003/06/12)
3.13 塩化物イオンの浸透・拡散 (2003/06/25・2003/07/09)
第4部 防錆剤混和による鉄筋腐食対策
4-1 塩化物総量規制と防せい剤 (2003/09/03)
4-2 アメリカにおける防錆剤の使用 (2003/09/03)
4-3 鉄筋腐食の評価方法 (2003/09/10)
4-4 日本における防せい剤多量添加方法の開発−その1 (2003/09/24)
4-5 日本における防せい剤多量添加方法の開発−その2 (2003/10/08)
4-6 防せい剤とその作用機構 (2003/10/22)
4-7 防せい剤(混和剤)の最近のレポートから (2004/09/06)
第5部 防錆剤を用いたコンクリート補修
5-1 防せい剤による補修の試み (2004/09/06)
5-2 浸透性防せい剤 (2004/09/13)
5-3 亜硝酸リチウムの誕生 (2004/09/13)
5-4 亜硝酸リチウム含有モルタル (2004/09/20)
5-5 モルタル中からコンクリート中へのイオンの拡散(1) (2004/09/27)
5-5 モルタル中からコンクリート中へのイオンの拡散(2) (2004/10/04)
5-6 防せい効果実証実験その1 (2004/12/01)
5-6 防せい効果実証実験その2 (2004/12/08)
5-7 日本海沿岸飛沫帯での施工及び暴露試験 (2005/02/02)
5-7-2 親不知海岸での暴露実験 (2005/02/16)
番外編 凍害 (2005/04/06)
おわりに (2005/04/20)



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